KEEP CHALLENGING FOR “HITOTOWA”

「人と和」のために挑み続ける

HITOTOWA INC. 代表 荒 昌史

2010年12月、HITOTOWA創業。3ヵ月後には東日本大震災が起き、日本中にあらゆる社会課題が噴出した。その途方もなさに、一時は「圧倒的な無力さを感じた」という荒。だが、それまでに自ら立ち上げ推進してきたNPO GoodDayやCSR部署にて培ってきた経験をもとに、東日本大震災の復興や新たな仕事に取り組むなかで、3つの事業—「CSR/CSVコンサルティング」「ネイバーフッドデザイン」「ソーシャルフットボール」—を確立させてきた。創業当時から受け継がれている大切な想い、そして各事業の背景とは—?

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CSR/CSV コンサルティング

"HITOTOWA"に込めた想い

環境負荷を下げ、商品価値を高めるCSR

CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会における責任)という分野と出会ったのは、2005年のこと。同年、環境活動を行うNPO GoodDayを立ち上げたのですが、その企画を通じてCSRのプロフェッショナルと知り合ったことがきっかけでした。さらにGoodDayに対して、ある企業がCSRとして支援をしてくれたんです。最初は自分たちが支援される側だったんですね。

でも、これは支援する側になりたいな、と。同時に、当時働いていたリクルートコスモスにとっても、すごく必要なことだと思ったんです。コスモスは当時から商品づくりにも力を入れ、想いを持って働いている人が多い会社でした。でも、そのときはまだCSRという概念が取り入れられていなくて。社会における立ち位置がもったいないと感じていました。

「仲間が想いを込めた商品の価値を、CSRを通じて何倍にもできるはず」。さらに、「住宅開発という環境負荷の高い事業に取り組むからこそ、CSRを通じて環境負荷を下げたい」。

これら2つの想いから、会社にCSR専門部署の新設を提案。部署の立ち上げから事業開発まで、その後5年間にわたって同社のCSR部門担当として現場を任せてもらえることになりました。CSRを踏まえた住宅企画から販促までを一貫して行った当時の経験や成果は、今のHITOTOWAを支える基盤となっています。

CSR/CSVコンサルティングHITOTOWAがコーディネートした、コスモスモアとNPO法人TATAKIAGE JAPANによるコワーキングスペース。

「事業」=「CSR/CSV」を目指して

HITOTOWAの創業期は東日本大震災が重なったこともあり、寄付金や従業員のボランティアを見直す会社が多くありました。CSR/CSVコンサルティングとしては、まずはその見直しをお手伝いすることが多かったですね。

現在では、CSRに基づいた新規事業の開発や事業を通じた社会貢献を実現するためのテーマ設定、CSRレポートの制作など、多岐に渡るサポートを担当しています。最近では、コスモスモアの建設ノウハウを活用して、福島県いわき市のNPO法人TATAKIAGE JAPANのコワーキングスペースづくりにおける協働をコーディネートしました。そのコワーキングスペースはグッドデザイン賞を受賞しています。

また、HITOTOWAが取り組むネイバーフッドデザインは、まさに住宅デベロッパーのCSR/CSVそのもの、社会課題を解決しながら収益を上げる、ひとつの好事例だと思います。

僕のなかでは「事業」=「CSR/CSV」でなければならないというか、それが当たり前だと思っているところがあります。HITOTOWAもそうですが、どの会社でも本来は社会に貢献することが礎にあるべき。もっともっと、CSR/CSVができている会社を増やしていきたいですね。

現代の都市生活は、行政よりもむしろ、民間の影響力が大きいと考えています。民間というのは、つまり企業と市民のこと。その企業のCSRをお手伝いすることで、都市生活の課題解決をサポートしていきたいと考えています。

CSR/CSVコンサルティングCSRレポートの制作も受託しており、デザイン性とメッセージ性のすぐれた読みやすい制作に定評がある。

民間企業の力が重要、これからの震災復興支援

東日本大震災から数年が経過しましたが、実はこれからの方がよりいっそう、復興のためには民間の力が大事になってくる。なぜなら、公的な支援が終わり始めていくなかで、ついに企業と市民の力で復興を果たすフェーズになりつつあるからです。

特に被災地の沿岸部は個人事業が中心なので、日本の首都圏の企業のCSRを通じて、被災地の方々の商品を販売できるといったような仕組みづくりは、やりたいことのひとつです。東日本大震災の復興にはこれからも深く関わっていきたい、そう考えています。

CSR/CSVコンサルティングコスモスモアと一般社団法人more treesとの協働にて国産材を利用した商品開発を行うサスラボの様子。

リアルな現場感覚で、企業のCSRをサポート

「これからCSRを始めたいけれど、何をやっていいかわからない」。そんな企業こそ、実はHITOTOWAの強みを最大限に活かしたお手伝いができると考えています。

というのも、企業のなかでCSR部署を立ち上げ、かつ5年間ほど多岐に渡る現場を担当してから独立したという経歴の人はほとんどいないからです。少なくともこれまだ出会ったことはありません。企業のCSR現場で実際にやってきたからこそ、いろいろな事情もわかっているので、状況やニーズに応じたサポートができると自負しています。

実際、クライアントからも「CSR/CSVに取り組むための重要分野の特定を手伝ってほしい」「(コンサルティングを行って作成したツールを)役員研修で重宝している」などの声をいただき、そういった面を実感いただけていることを嬉しく感じています。

そしてCSRやCSVは一方的にお金が出ていくだけのものと思われがちですが、そうではありません。ちゃんとその企業にとってのメリットを設計していくことが当然、大切ですし、その観点で全体の設計をお手伝いします。

これからは、HITOTOWAの他事業、ソーシャルフットボールやネイバーフッドデザインにももっと発信力をつけて、HITOTOWAと組むこと自体が価値になる、だからこそCSR/CSVに本気で取り組める、そんなふうに言ってもらえるような会社になっていきたいですね。

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