2020-05-25
2020-05-25
今回は6月5日(金)にオンラインで開催する「日中まちぐるみ防災会議 – エリアマネジメントと新型コロナ –」のお知らせを兼ねて、一緒にイベントを主催する中国のまちづくり有識者「Big Fish Community Design Center」と私たちHITOTOWAとのこれまでのご縁を紹介します。
2019年1月、国際コミュニティフォーラム「麓客+城市創想礼」にHITOTOWA代表の荒が登壇しました。HITOTOWAが行うネイバーフッドデザインについての講演に熱心に耳を傾けていただき、国境を越えた共感を得られたことは大きな励みとなりました。また、デベロッパーと地域住民、中国内外の専門家との座談会では、参加者の熱量にも驚かされました。
中国では活発な不動産・住宅開発が進んでいる中で、もともと社区という地縁を束ねる組織があったものの開発によって地縁が崩壊しつつあり、本来の中国的な住まい、暮らしとは何なのか、という議論が生まれています。そこで、いくつかのデベロッパーが新たなチャレンジをしているようです。
(フォーラムの様子:中国語記事)
JOIN·社区视域下的麓湖
2019年7月、先述の講演で出会った方々を中心としたまちづくりに携わる教授、デベロッパー、行政、NPO等、中国からの20名(本社区営造先駆者訪問団)の視察受け入れを行いました。HITOTOWAが運営するエリアマネジメント拠点である西東京市/東久留米市の「まちにわ ひばりが丘」、兵庫県西宮市の「まちのね浜甲子園」を見学していただきました。
中国と日本における社区と自治会という地域組織の違いや集合住宅におけるコミュニティなどについても意見交換でき、大変有意義な時間となりました。皆さん勉強熱心なだけでなく、とても友好的で常に明るく。活気と笑顔に満ちていて、まちづくりに携わる人としての姿勢を改めて、学ばせていただきました。次回は私たちが中国にお邪魔することを固く約束!
(視察の様子:中国語記事)
灾害来临时,社区可以透过互相帮助度过难关吗?
疫情下,为什么社区的“亲密关系”显得特别重要?
2020年4月、日本と中国それぞれで行われている新型コロナウイルスへの対策と現状について、オンラインで情報交換を行いました。(元々、ゴールデンウィークを活用して、HITOTOWAメンバー有志で上海へネイバーフッドデザイン事例の視察旅行に行く予定でした。視察受け入れ時に出会った皆さんと再会できることを心待ちにしていたのですが、あえなく断念。)
日本より早い段階で新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた中国の先進事例を教わりました。政治や文化、対策フェーズの違いはあったものの、多くの学びを得ることができました。特に、中国の皆さんがコロナ対策を「防災」と言っていたことが印象的でした。
中国ではコロナ対策のプラットフォーム「Community Anti-coronavirus Network(CAN)」が立ち上がり、新型コロナウイルス対策をみんなで考え、解決するためのプロジェクトをサポートしているそうです。立ち上げにあたっては、先述①の講演内容からHITOTOWAの「共助のコミュニティづくりに関するメッセージ」を引用し、CANのビジョンとして掲げてくださったとのこと。
タイムリーな状況の共有と活発な意見交換で、予定していた1時間半はあっという間に過ぎ。今後も継続的に日中のネイバーフッドデザイン、エリアマネジメントを盛り上げていこうということになりました。その結果が、今回のオンラインイベントとして形になっています。
■日時:6月5日(金)15:00〜17:00
■定員:70名
■参加費:1000円
※イベント参加費は、コロナ対策支援金として、一部手数料を除き全額寄付いたします。
■開催方法:LIVE配信(ZOOMウェビナー使用)
■お申し込み方法:Peatixによる事前申込・事前決済 Peatixページはこちら
■ゲストスピーカー
・吴楠 氏(南京助け合いコミュニティ発展センター理事長)
・金静 氏(Big Fish Community Design Center 副理事長)
・若尾 健太郎 氏(一般社団法人まちにわ ひばりが丘事務局長)
■コーディネーター
・荒 昌史(HITOTOWA INC. 代表取締役)
本イベントは、中国政府奨学金生として上海の同済大学に留学した経験があるHITOTOWAの寺田を中心として企画しています。
エリアマネジメント団体の実務者や、本テーマに関心をお寄せの方、奮ってのご参加をお待ちしております。
(HITOTOWA INC. 広報 細川 瑛代)
HITOTOWAの声