2018-12-03
2018-12-03
2018年11月17日、兵庫区主催の「兵庫区防災フェス」でディフェンス・アクションを行いました。
今回は過去最大規模で、午前、午後各100名程の参加をいただき、賑やかなものになりました。
また元プロサッカー選手の相馬崇人さん、近藤岳登さんをゲストに迎え、
ヴィッセル神戸のホームであるノエビアスタジアムで開催という豪華な企画となりました。
3つのディフェンス・アクションというサッカー防災®︎ゲームを通して、
災害や防災について考え、学んでいきました。
〇ファースト・アクション
一つ目は「ファースト・アクション」で災害時の「初期行動」を学びました。
コート内をジョギングして回り、スタッフが「地震」「津波」「火災」といったカードを掲げたら、
それに対応した「初期行動」を表現した動作を行います。
~カード種類~
地震…目と頭をかくしてしゃがむ(安全確保)
津波…ダッシュでもう半分のコートへ逃げる(すぐに高台へ逃げる)
火災…口鼻を抑えてコートの外へ出る(口や鼻に手を当ててかがみながら煙を吸い込まないようにする)
数字(3,5,10など)…書かれている数字の人数でグループを作ってしゃがむ(コミュニケーション)
災害時は初期行動が重要となりますが、とっさに動くのは難しいもの。
今回は、身体を使ってその初期行動を覚えることができました。
災害時の初期行動も大事ですが、もう一つ災害時に必要なのは共助とコミュニケーションです。
数字のカードが出た時に、初対面にもかかわらず声を掛け合って人数を集めたり、
自然と手をつないでグループを作る様子が印象的でした。
〇パス・ストック
二つ目の「パス・ストック」では災害時の備蓄品を確認しました。
対面の人にパスをしながら、災害時に必要な備蓄品を挙げていきます。
一回目は、現時点で自分が思い浮かぶ備蓄品を挙げながらゲームを行いました。
思いつかなくて止まってしまったり、類似するものを何回も挙げてしまう人が多くみられました。
二回目は、備蓄品リストを見て覚えてからゲームに挑みました。
ちなみに備蓄品リストには約50項目の備蓄品が記載されています。
水や懐中電灯の他に、ラップや携帯トイレなどもあり、
参加者から「これも備蓄品なんだ」と驚く声も聞かれました。
自分の生活に身近なものから覚えたり、
子供たちは大声で復唱するなどして工夫しながら覚えていました。
備蓄品リストを見た後の二回目では、一回目では出てこなかった備蓄品がどんどん挙げられ、
最高で48個も挙げられたグループもありました。
〇トラップ・スリー
三つ目の「トラップ・スリー」では災害や防災の知識を習得しました。
参加者は出題された問題に対する答えを、制限時間内に兵庫区の防災ガイドから探し出します。
その後、パスやトラップを使って、正しいと思う解答のカードを取りに行きます。
例えば
【問題】
3つの避難注意情報のうち、「避難勧告」の説明として最も正しいものを選んでください。
【選択肢】
A:「避難の準備や早めの避難を」
B:「すみやかに安全な場所へ避難を」
C:「ただちに安全を確保する行動を」
大人でも悩んでしまうような難問です。
どの問題の答えも防災ガイドに記載されているのですが、見つけるのに時間がかかり、
大人の参加者も一生懸命、兵庫区防災ガイドを読み込んでいました。
普段、防災ガイドに目を通す機会がなかった思いますが、
どのような情報が記載されているのかを知るきっかけになりました。
◯相馬さん・近藤さんによるゲストトレーニング
各ディフェンス・アクションの前には、ゲストによるゲストトレーニングが行われました。
パスやトラップ、ドリブルなど、サッカーに必要な技術をプロサッカー選手から直接教えてもらい、
参加者の方々は真剣に取り組んでいました。
練習中もゲーム中も、お二人とも参加者を盛り上げてくださり、
和気あいあいとした楽しいトレーニングができました。
最後に子供たちが積極的に手を挙げて感想を述べてくれました。
「自分の好きなサッカーで防災を勉強できてよかった。」
また、
「子どもの記憶に残り、そこから話を深められる。」
「カラダを動かして、子供が飽きずにできた。」
という子供への教育効果を挙げる親御さんの感想もありました。
social football COLOは、今後もサッカーの魅力を生かし、防災に興味・関心をもってもらえるよう活動してまいります。
HITOTOWAの声