2019-03-28
2019-03-28
2019年3月16日(土)に港区防災課主催のイベント、
港区×サッカー防災®︎「ディフェンス・アクション」を行いました。
ディフェンス・アクションとは、直訳をすると災害から
「守る行動」という意味で、
災害が起きた時の行動や防災について、サッカーをしながら
楽しく学べるプログラムです。
今回は港区スポーツセンターのアリーナで、約1時間半という時間の中、
Aグループ~Eグループの5つのグループに分けて、
見学者も含めて60名の方々とイベントを行いました。
また元サッカー日本代表で、ガンバ大阪など数多くのJクラブで活躍された
“バンちゃん”こと播戸竜二さんをゲストに迎え、一緒にイベントを盛り上げました。
播戸竜二さんの強烈なシュートによる始球式が
ディフェンス・アクションの始まりの合図となり、
それと同時に参加者のテンションもアップ。
その流れで最初のディフェンス・アクション
「ファースト・アクション」を行いました。
①ファースト・アクション
「ファースト・アクション」では災害時の「初期行動」を学びました。
コート内をジョギングして回り、スタッフが「地震」「津波」「火災」
といったカードを掲げたら、それに対応した「初期行動」を行います。
~カードの種類~
地震…目と頭をかくしてしゃがむ(安全確保)
津波…ダッシュでもう半分のコートへ逃げる(すぐに高台へ逃げる)
火災…口鼻を抑えてコートの外へ出る
(口や鼻に手を当てて、かがみながら煙を吸い込まないようにする)
数字(3,5,7など)…書かれている数字の人数でグループを作ってしゃがむ(コミュニケーション)
災害直後は被害を防ぐためにも、初期行動が重要となりますが、
とっさに動くのは難しいもの。
参加者の皆さまは、すぐに初期行動ができるよう、
カードが挙がるたびに周りで声を掛け合いながら楽しく、
真剣に取り組んでいました。
災害時に大事な初期行動、
共に助け合うという共助、そしてコミュニケーション。
一人一人が頭と身体を使って覚えられることが、
ディフェンス・アクションの魅力の一つです。
②播戸竜二さんによるゲストトレーニング
ファースト・アクションで身体が温まったところで、
次は播戸竜二さんによるトレーニングが行われました。
パスやトラップ、シュートなど、サッカーに必要な技術や
後のディフェンス・アクションで使う動きを想定したトレーニングを、
プロサッカー選手から直接教えてもらいました。
シュートが決まれば一緒に喜び合い、参加者を盛り上げてくださり、
和気あいあいとした楽しいトレーニングができました。
③パス・ストック
「パス・ストック」では災害時の備蓄品を確認しました。
対面の人にパスをしながら、
災害時に必要な備蓄品をパスをするごとに挙げていきます。
一回目は、その時点で参加者一人一人が思い浮かぶ備蓄品を挙げながら
ゲームを行いました。
今回は小学校入学前の子どもたちの参加も多く、
なかなか備蓄品が思いつかず、苦労していましたが、
一生懸命取り組んでくれていました。
二回目は、約50項目の備蓄品リストを見て覚えてからゲームに挑みます。
水や懐中電灯の他に、笛やサランラップなどもあり、
参加者から「これも備蓄品なんだ」と驚く声も聞かれました。
また子どもたち同士で教え合い、覚えていく様子も見られ、
子どもたちが主体となって取り組んでいました。
備蓄品リストを見た後の二回目では一回目よりもはるかに、
どのグループもパスの回数が増え、備蓄品もどんどん挙げることができました。
④トラップ・スリー
「トラップ・スリー」では、
港区の防災ハンドブックに沿って災害や防災の知識を習得しました。
参加者は出題された3問の問題に対する答えを、
制限時間内に港区の防災ハンドブックから探し出します。
その後、3人+サポート1人を1組として、行きは3人で手を繋いで輪になり、
解答を持っているスタッフの場所まで足でボールを運びます。
次にそのスタッフにボールを渡し、
スタッフが投げたボールを一人ずつトラップをします。
※3人がトラップをすることから、トラップ・スリーと名付けられました。
その後、正しいと思う解答を取り、帰りは3人が背中合わせで手を繋ぎ、
その中心にボールを乗せて落ちないように戻ります。
問題は大人でも悩んでしまうような難問でしたが、
ここでも各グループの子どもが中心となって
防災ハンドブックに記載されている回答を一生懸命探し、
大人の参加者も子どもたちのサポートをするような形で読み込んでいました。
用意していたディフェンス・アクションはこれで全て終わりです。
最後は閉会式。
マイクを持った播戸竜二さんの周りに勢いよく集まった子どもたちが、
積極的に手を挙げて感想を述べてくれました。
たくさんの子どもたちが次々と「楽しかった!」と言ってくれ、
中には、「サッカーで防災について、いろいろと学ぶことができた!」
と、楽しみながら防災を学べる
ディフェンス・アクションの本質を言い当てた感想を言ってくれるお子さんもいました。
social football COLOは、今後もサッカーの魅力を生かし、
防災に興味・関心をもってもらえるよう活動してまいります。
HITOTOWAの声