2019-04-13
2019-04-13
2019年3月21日大日本印刷労働組合主催による
社員同士・社員の家族間交流と防災の学びを目的としたイベントとして
【サッカー防災®ディフェンス・アクション】を開催して参りました。
social football COLOとしても初の企業様とのイベント開催となり、
貴重な機会となりました。
豊洲のTOYO TIRES TOYOSU DOMEで行われた今回のイベントは、
総勢45名の方に参加して頂き、5チームに分かれ、ディフェンス・アクションを体験していただきました。
ディフェンス・アクションとは、
直訳をすると災害から「守る行動」という意味で、
災害が起きた時の行動や防災について、
サッカーを通して楽しみながら防災を学ぶワークショップです。
また、スペシャルゲストとして、
元日本代表、ガンバ大阪等、数多くのJクラブでご活躍された
播戸竜二さんを迎え、サッカークリニックも開催しました。
播戸竜二さんは、
前回の港区×サッカー防災®ディフェンス・アクションのイベントに続き、
2回目のゲスト出演をいただきました。
それでは早速レポートスタートです。
まず始めに、今回のイベントを主催頂いた、
大日本印刷株式会社労働組合の別府委員長に開会宣言をして頂きました。
別府委員長の、子どもの頃の夢であった、
現セレッソ大阪の前身チームである、
ヤンマーディーゼルサッカー部に入りたかったという、
当時の熱い思いを語って頂き、
続いて、ゲストの播戸竜二さんのご紹介をして頂きました。
日本代表や多くのJリーグクラブでご活躍された
播戸竜二さんの強烈なシュートによる始球式が合図となり、
会場の雰囲気が高まった所で、
ディフェンス・アクションイベントがスタートです。
①ファースト・アクション
「ファースト・アクション」とは、ウォーミングアップとして、
コート内をジョギングしながら災害時の初期行動を学ぶプログラムです。
ジョギングをしながら、3種類の災害を想定した
【地震】【津波】【火災】+【数字】のカードをスタッフが掲げます。
掲げられたカードに対し、瞬時に災害から身を守る為の初期行動をとります。
~カードの種類~
・地震…目と頭をかくしてしゃがむ(安全確保)
・津波…ダッシュで反対側のコートへ逃げる(すぐに高台へ逃げる)
・火災…口鼻を抑えてかがみながら、コートの外へ出る
(口や鼻に手を当てて、煙を吸い込まないように逃げる)
・数字(3,5,7など)…書かれている数字の人数でグループを作ってしゃがむ
(共助=コミュニケーション)
災害直後の被害を防ぐためには、初期行動が非常に重要となりますが、
咄嗟のことになると、どう動けば良いのかわからない人も多いはずです。
ファースト・アクションを通して、初期行動と共助の大切さを学びました。
イベント開始時よりも、
参加者同士の会話が多くなり、笑顔も増えて来るようになりました。
一人一人が頭と身体を使って覚えられることが、
ディフェンス・アクションの魅力の一つです。
②播戸竜二さんによるサッカークリニック(1回目)
ファースト・アクションで身体が温まったところで、
スペシャルゲストの播戸竜二さんによるサッカークリニックです。
1回目はトラップ、パスを基本とした練習を行いました。
プロサッカー選手が教えてくれるということもあり、
真剣に話を聞いている参加者の皆さまの姿が印象的でした。
「インサイドの面で正確に蹴る」
「軸足はボールの真横に置く」
と言った播戸竜二さんから声をかけていただきながら、
楽しく練習を行いました。
③パス・ストック
「パス・ストック」では、災害時の備蓄品を確認しました。
インサイドキックのパスをすると同時に備蓄品を挙げていきます。
1回目は練習として、
現時点で思いつく備蓄品を答えながらパスをしていきます。
小さい子どもたちにとっては、備蓄品がわからず止まってしまったり、
同じものを答えてしまったりしていましたが、一生懸命ゲームを楽しみました。
「水!」や「カップラーメン!」といった言葉や
「カルピス!」「コーラ!」といった飲み物の種類が豊富に増えていきました。
2回目はいよいよ本番。
本番に向けてsocial football COLOが用意した備蓄品リストを見て覚えます。
水や非常食といった代表的なものはもちろんですが、
「サランラップやロープといった物も備蓄品なんだ。初めて知った。」
という声も聞かれました。
チームで協力し、子どもたちと大人の方全員で必死に備蓄品を覚え、
2回目のパス・ストックに挑みました。
1回目より、備蓄品の名前が次々と出てきて、
パスの回数も増えていき、
どのチームも1回目より多くのパスを繋ぐことが出来ました。
頭の中で考えながら、パスをする難しさと共に、
備蓄品を答えられた時の楽しさも感じていただけたのではないでしょうか。
④播戸竜二さんによるサッカークリニック(2回目)
パス・ストックも終了し、
続いて播戸竜二さんによるシュートのサッカークリニックです。
パスをもらって、
トラップからのシュートという内容で、練習に取り組みました。
シュートが決まると、参加者同士でハイタッチや拍手をしたり、
播戸竜二さんからも
「ナイス!シュート!」や「うまい!」と言った声が上がり、
とても良い雰囲気で、楽しく練習をすることが出来ました。
⑤トラップ・スリー
「トラップ・スリー」では、
大日本印刷株式会社様で社員の皆さまに配布されている、
防災ハンドブックに沿って、
災害時に取るべき行動や、防災の知識などを学びました。
参加者は出題された3問の問題に対する答えを、
制限時間内に防災ハンドブックから探し出します。
以下、当日の問題と選択肢です。
問題①:東日本大震災が発生し、8年が経過しました。
東京では、首都直下地震が30年以内に発生すると言われていますが、
確率は何%と言われているでしょうか?
選択肢1:50%
選択肢2:60%
選択肢3:70%
答:70%
問題②:大地震が起きた際、自宅の水道が止まる事が予想されます。
給水車による配水は時間がかかる事や、ガレキ等で移動が困難となり
水の確保が難しくなります。
必要最低限の水を日頃から確保しておく必要がありますが、
1日成人1人が必要な水の量は何ℓでしょうか?
選択肢1:2ℓ
選択肢2:3ℓ
選択肢3:4ℓ
答:3ℓ
問題③:東日本大震災では地震による揺れ以上に、
津波によって多くの人命が失われました。
沿岸近くの津波の速度は、時速何kmでしょうか??
選択肢1:時速36km
選択肢2:時速60km
選択肢3:時速100km
答:時速36km
各グループ、子どもたちを中心として
防災ハンドブックに記載されている回答を一生懸命探し、
大人の方も子どもたちをサポートしながら、チームで答えを探しました。
答えを決め、3人+サポート1人を1組として、3人で手を繋いで輪になり、
解答を持っているスタッフの場所までドリブルでボールを運びます。
スタッフにボールを渡し、
スタッフが投げたボールを一人ずつトラップをします。
※3人がトラップをすることから、トラップ・スリーと名付けられました。
その後、正しいと思う解答を受け取り、
帰りは3人が背中合わせで腕を組みながら、
3人の中心にボールを乗せて落ちないように戻ります。
参加者全員で答え合わせをし、見事全チーム全問正解でした。
みんなで協力しながら、楽しく防災の事を学ぶことが出来ました。
以上で、ディフェンス・アクションは全て終了です。
最後は、閉会式。
参加者の方に感想を聞くと、
「家族で、防災に取り組みたい。」
「サッカーと一緒に防災を学ぶことが出来た。」
「防災備蓄品の大切さがわかった。」
といった、嬉しい言葉を頂くことが出来、参加者の皆さまに、
サッカーを通して楽しみながら防災を学んでいただけたと思います。
■ゲストを交えた参加者懇親会
続いて、場所を変えて懇親会を行いました。
懇親会では、播戸竜二さんがご自分から各テーブルを回ってくださり、
場を盛り上げて頂きました。
子どもたちも運動後でお腹が減ったのでしょう、
美味しい料理に夢中になっています。
楽しい歓談が続く中、
懇親会のメインイベントである、播戸竜二さんのトークショーの始まりです。
播戸竜二さんは、
99年ワールドユース選手権(現U-20W杯)に出場し、準優勝。
小野伸二さんや、高原直泰さん、稲本潤一さん、中田浩二さんらと共に、
『ゴールデンエイジ』と呼ばれ、
その後も、ガンバ大阪や日本代表で活躍されました。
トークショーは、
『ゴールデンエイジについて』
『今のJリーグに対する期待と課題』
『選手から見たクラブ・代表監督』
というテーマで進行し、
「サッカーだけではなく、
社会や家族にとってコミュニケーションや団結力は大事。」
「いろんな多くの方にサッカー、Jリーグを見て欲しい。
日頃から、サッカーが身近にある環境になって欲しい。」
「組織にも通じると思うが、決めたことを最後まで貫き通す意志が大切。」
と言った、貴重なお話をサッカー選手からして頂きました。
また、参加者の方からは、
「苦手なDFは誰ですか??」と言うような質問が出たりと、
終始笑顔の絶えない、トークショー・懇親会を行うことが出来ました。
今回参加していただいた皆さま、ありがとうございました。
一緒にディフェンス・アクションをしてくださった
播戸竜二さん、ありがとうございました。
social football COLOは、今後もサッカーの魅力を生かし、
防災に興味・関心をもってもらえるよう様々な活動にチャレンジして参ります。
HITOTOWAの声