2017-03-18

ディフェンス・アクション in 津田沼 【Report】


ディフェンス・アクション in 津田沼 【Report】

 

3月5日(日)津田沼の大規模マンションの防災訓練にて開催した「ディフェンス・アクション」の様子をお伝えします。

今回、三菱地所レジデンス株式会社にお声掛けいただき、津田沼の計1,652世帯の大規模なマンションで行われる防災訓練に、 social football COLO が参加させていただきました。

■事前リハーサル

この防災訓練を行うにあたり、1月14日(土)、三菱地所レジデンスの方々、住民のみなさんと事前リハーサルを行いました。 まずは、その様子を少しお伝えします。

この事前リハーサルは、ただのリハーサルではありません。 3月5日(日)の防災訓練にて運営をサポートしていただく、運営サポートメンバーを募るための「ディフェンス・アクション体験会」でした。

 

ディフェンス・アクションとは、サッカー・フットサルをしながら防災・減災を体感するワークショップです。

 

この日行ったふたつのディフェンス・アクションをご紹介します。

ひとつめは、パスをしながら備蓄品を学ぶ「パス・ストック」。

パスをしながら備蓄品をひとつ言わなければならないというワークショップです。

さすが、防災訓練に力を入れているマンションの住民のみなさん。 備蓄品の名前が次々と出てきました!

 

そして、備蓄品リストを見て、より多くの備蓄品も知っていただくことができました。

ふたつめは、ゲームをしながら家具転倒防止について学ぶ「パターン・オブ・ディフェンス」。

サッカーにおける「ゾーン・ディフェンス」と「マンマーク・ディフェンス」のふたつのディフェンスを使い分けてゴールを守りながら、「連結」と「はりつけ」という2種類の家具転倒防止対策を学ぶワークショップです。

ボールをつないで攻めてくる家具が「テレビとテレビ台」など連結すべき家具のセットであった場合には、スペースを埋めて守る「ゾーン・ディフェンス」になぞらえて、ディフェンス3名が手をつないで守ります。

 

また、攻めてくる家具が「食器棚、タンス、本棚」など壁や床などにそれぞれを貼り付けて固定すべき家具だった場合には、ディフェンス3名がそれぞれのオフェンスの人に張り付いて守る「マンマーク・ディフェンス」を行います。

 

ルールが少し難しいゲームですが、初めは、「どういったものだろう?」という様子であったみなさんも、段々と声を出し、ゲームを楽しんでくださいました。

このように、盛り上がりをみせるなかで、ディフェンス・アクションは終了。

 

最後にスタッフから、当日の運営サポートをしてくださる方を募ったところ、多くの方が手を挙げてくださいました。

ディフェンス・アクション体験会を行い、当日の運営サポートメンバーも集まり、本番に向けての準備もばっちり! となったところで、事前リハーサルは終了しました。

 

 

■防災訓練当日

ここからは、3月5日(日)の防災訓練の様子をお伝えします。

清々しい青空の下、防災訓練には、600名近くの住民の方々が集まりました。

まずは開会式。


その後、様々な体験会やワークショップが実施され、 social football COLO は、そのうちのひとつのコンテンツとして「ディフェンス・アクション」を実施しました。

ゲストは、ジェフユナイテッド市原・千葉の普及コーチである、深井正樹さん、高田健人さん。


 

本日は、午前と午後の2回、1時間ずつ実施。

どちらも、25~30名ほどの住民の方々が参加してくださいました。

 


 

内容は、ゲストによるサッカー教室とディフェンス・アクションです。

最初は、サッカー教室。

まずはウォーミングアップです。

 


 

たくさんのサッカー教室を実施されている、深井さん、高田さん。 ウォーミングアップから、ユニークな動きやステップを交えた楽しい内容で実施してくださり、開始直後から楽しそうな会話や笑い声が飛び交っていました。

 


 

次に、ボールを持って基礎練習を行いました。 足でボールを触るところからはじめます。

 

 

そして、ボールタッチをしながらじゃんけんをしたり、

 

 

 

「あっちむいてほい」をしたり、

 

 

パスをしながらしりとりをしたり、

 

 

 

 

最後には、シュート練習も。

 

 

 

初心者でも子どもでも楽しめる要素が詰まったサッカー教室でした。

深井正樹さん、高田健人さん、ありがとうございました!

 

 

 

サッカー教室でみなさんの距離が縮まったあとは、ディフェンス・アクションです。

 

本日のディフェンス・アクションは、ゲームをしながら家具転倒防止を学ぶ「パターン・オブ・ディフェンス」

 

チームをふたつに分け、ルール説明をした後、まずは練習を行います。

 

 

 

練習後は、チームごとに作戦会議を行いました。

 

 

ゲストの深井さん、高田さん、事前レクチャーを受けてくださった運営サポートメンバーのみなさんを中心に、様々な意見が飛び交います。

2回目は本番。ゴール数を競います。

みなさん、やはり勝負事となると俄然やる気が沸くようです。笑

 

 

両チーム、円陣も組み、やる気満々!

 

 

作戦会議でチーム力も高まったのか、声を掛け合い、大盛り上がり!

 

 


<p> </p>
<p>シュートが決まったり、ディフェンスとして守り切ったあとに、自然とハイタッチをしている住民のみなさんの姿がとても印象的でした。</p>
<p> </p>
<p><img class=

大盛り上がりのなか、あっという間に1時間が経過。

 

 

最後には、ゲストの深井さん、高田さんから一言ずついただきました。

 

「自分自身、家具転倒防止をしていない。今回を機に、防災減災について見直したいと思う。」と深井さん。

 

「サッカーと防災減災は、とっさの判断力が必要な点と、『共助』が必要な点が似ている。」と高田さん。

そして、司会からも一言。

 

 

「私も昔、阪神淡路大震災を経験し、その頃家具転倒防止対策をしていなかったために家具が全て倒れました。外に出るにも家具が倒れ、食器が割れ、外に出ることが困難でした。」

 

「ようやく外に出られた時、よく挨拶を交わすマンションの方の顔を見て、ほっとしたことを覚えています。」

 

「いざという時」のために、防災減災の知識を得ておくこと、準備をしておくことはとても大切なことです。

 

ですが、それと同じくらい、周りの人たちと日頃から繋がりを持ち、「いざという時」に助け合え、支え合える関係性を築いておくことは、とても大切なことだと思います。

 

今回の「ディフェンス・アクション」を通して、住民のみなさんに、防災減災について考えるきっかけはもちろんのこと、より深い繋がりを築くきっかけを提供できていれば幸いです。

 

 

最後に、参加してくださった住民のみなさんに、深井さんからポストカードのプレゼント!

 

最後までホスピタリティ溢れる素敵な対応をしてくださった、深井さん、高田さんをはじめとしたジェフユナイテッド市原・千葉のみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

social football COLO にとっても、このような大規模な防災訓練の一環としてディフェンス・アクションを実施させていただけたことは、防災減災や、人とのつながりについて改めて考え、多くのことを勉強させていただく素敵な機会となりました。

参加してくださった住民のみなさん、ゲストの深井正樹さん、高田健人さんをはじめとするジェフユナイテッド市原・千葉のみなさん、三菱地所レジデンス株式会社のみなさん、ありがとうございました!

 

social football COLO では引き続き、サッカー・フットサルを通じた震災復興と防災減災に取り組んでまいります。

今後とも、 social football COLO をよろしくお願いいたします。

ゲスト:ジェフユナイテッド市原・千葉

深井正樹さん/高田健人さん

 

撮影:五月女 郁弥/加藤遼也/love.fútbol

 

文/髙木萌


 

キーワード
social football COLO

social football COLO

“social football COLO”はサッカー、フットサルといったフットボールを通じた社会貢献を行うために結成されました。 世界で最も競技人口が多く、最も愛されているスポーツのひとつであるフットボール。その魅力を活かし、復興支援とこれからの防災減災に取り組むことにしました。想いを込めて応援する、そして、その先の感動をともに。

http://colojapan.asia

“social football COLO”はサッカー、フットサルといったフットボールを通じた社会貢献を行うために結成されました。 世界で最も競技人口が多く、最も愛されているスポーツのひとつであるフットボール。その魅力を活かし、復興支援とこれからの防災減災に取り組むことにしました。想いを込めて応援する、そして、その先の感動をともに。

social football COLO

この記事を読んだ方におすすめの記事

Interview

HITOTOWAの声

Interview一覧へ