2024-10-08
【求人】関西のまちで、暮らしを楽しむ“つながり”と“仕組み”をつくる。ネイバーフッドデザイン事業の推進メンバーを募集!
interviewee:
2024-10-08
interviewee:
HITOTOWAでは、関西におけるネイバーフッドデザイン事業を推進していくメンバーを募集しています。
HITOTOWAの考える「ネイバーフッドデザイン」とは、同じまちに暮らす人々が暮らしを楽しみ、助け合えるような関係性と仕組みをつくること。各々のライフスタイルによって心地よい関わり方を選べる、多様で寛容なつながりを目指しています。
今回、新メンバーを募集しているのは、プロジェクト数の増えつつある関西エリア。
そこで関西チームを率いる奥河洋介と宮本好に、「HITOTOWAって何?」から具体的なプロジェクトのやりがいまで、じっくりと話を聞きました!
話者紹介
・奥河 洋介(写真左):2017年入社。兵庫県西宮市にある浜甲子園団地のエリアマネジメント団体、「まちのね浜甲子園」設立時から常駐し、6年にわたり事務局長として持続可能な運営の仕組みづくりを担当。現在は、大阪・兵庫などで多様なネイバーフッドデザインのプロジェクトを推進中。
・宮本 好(写真右):2019年入社。当初よりまちのね浜甲子園に常駐し、事務局運営に参画。スタッフとの定例会議や面談などを通じたスタッフ育成を担当。現在は、生まれ育った神戸市内のプロジェクト等でメイン担当として奔走する傍ら、社員の半生を聞く「社内向けラジオ」も運営中。
──さっそくですが、関西チームでは新メンバーを募集中とのこと。まずは「HITOTOWAってどんな会社?」を、2人のリアルな言葉で聞かせてください!
宮本:たとえば知人に説明するとき、私は「家を建てるデベロッパーや、地域をつくる行政の方からご依頼をいただいて、そこに暮らす人たちのコミュニティづくりを行っていく会社です」と話すことが多いですね。
その際、「イベント会社ではない」ことは、特に大事に伝えています。イベントも手段のひとつですが、それが目的ではないので。むしろ「イベントには参加しないような人にどれだけアプローチできるか」にチャレンジしている気持ちがあります。
奥河:HITOTOWAのミッションは、「人と和のために仕事をし、都市の社会環境問題を解決する」こと。そのなかで具体的には、都市に暮らす人々が、近所のつながりを通じて豊かになったり、抱えている課題を一緒に解決したりする「仕組みづくり」をしていると考えています。
このみん(宮本)が言ったように、単発でイベントを行うだけではなく、それが行われる「仕組み」や「仕掛け」をつくることが、HITOTOWAの根幹かなと思います。
それから、“サービスを提供する立ち位置ではない”のも大事なところ。住民さんなど、まちに関わる方々と「一緒に企画を進めていく」ことが前提で、そのコーディネートをするのがHITOTOWAの役割です。
──コミュニティづくりのあり方はいろいろとあるなかで、2人が思う、ネイバーフッドデザインの特徴って何でしょう?
奥河:「コミュニティ」にはオンライン上の趣味のつながりから職場や学校等までいろいろとあるなか、ネイバーフッドデザインは“ご近所”という地縁の要素がベースです。
言い換えると「近くに暮らす」共通点しかないので、その対象は趣味嗜好も年代も価値観も、実にさまざま。かつ「近所のコミュニティはなくても構わない」と思う人も最近は多い。そうした多様性を前提に、関わりたくなるきっかけをつくったり、持続的に回る仕組みを考えたりするのが、ネイバーフッドデザインだと思います。
兵庫県西宮市のプロジェクトにて、マルシェイベントにおけるステージ公演の「ラジオ体操」を楽しむ近隣住民の方々。
宮本:「コミュニティ」の一部には、 “続けなければいけない”義務感に近い気持ちを抱いてしまうものもあると思うんです。そのなかでネイバーフッドデザインは、“つながりたい”気持ちがあってもなくても、それが許容される環境の整備だなと感じていて。
おっくん(奥河)の言う多様性の話につながりますが、まちには本当にいろいろな人がいる。「つながって仲良くやりましょう」だけではつながりきれない人たちも含めた環境づくりを考えることは、特徴のひとつだと思います。
──ところで2人へのインタビューは昨年、兵庫県内のエリアマネジメント「まちのね浜甲子園」の伴走が一区切りした際の社内対談以来ですよね。ここ1年ほどの動向はどうですか?
奥河:関西チームとしては、6年間ずっと注力していた「まちのね浜甲子園」の伴走業務が昨年6月に一段落し、これからHITOTOWAが関西でどんなことをやっていくのかを改めて考える時期にありました。
これまではお取り引きのなかった方々にもネイバーフッドデザインについてお話しするなかで、少しずつご依頼をいただくようになってきて。いまは大阪、兵庫などで、時代にあった新しい自治会の形を考えるプロジェクト、団地の共用部のデザインを考えるプロジェクトなど、多様な案件が進行中です。
宮本:「つながりづくり」にとどまらず、シビックプライドと呼ばれる「まちへの愛着や誇り」をどう育むか、を考えるプロジェクトもありますね。
個人的には、生まれ育った神戸市との取り組みが増えたことも嬉しい変化です。そのなかで、地域の病院と一緒にマンション住民の方々に向けた企画を考えるなど、パートナーの伴走支援を行うことも増え、自分の視野や発想も広がってきたと感じます。
新しいプロジェクトを通して、この1年で自分の「仕事への向き合い方」も変わったと感じていて。以前は先輩の背中を見ながら自分にできることを探していましたが、最近は自分自身の「こんなまちをつくりたい」思いをプロジェクトに落とし込めるようになり、より楽しくなってきました。
──いま関西で進行中のプロジェクトについて、もう少しくわしく聞かせてください。
宮本:たとえばさきほど触れた「暮らすまちへの誇りや愛着」を育む取り組みは、私が担当する、兵庫県内の駅前公共空間の活用とマンション開発のプロジェクトです。
このプロジェクトの特徴は、いわゆる「コミュニティ形成」がゴールではないところ。「つながる必要性は感じないが心地よく暮らしたい人」や、「外で働き、まちの滞在時間は短いが充実した暮らしを求める人」など多様な人がいるなかで、「つながろう」以外のアプローチも求められていることが背景にあります。
マンションの屋外共有部であるオープンスペースを地域にも解放したイベント。リビングのように使える空間づくりの仕掛けとして、物販やフリーライブ、青空図書館も同時に開催した。
実は私も、プライベートでは人見知りなんです(笑)。“コミュ障”の自分でも受け入れてくれるまちをつくりたい!と本気でぶつかっているプロジェクトですね。
さまざまな価値観の人がまちを「知る」機会をつくり、まちでの暮らしを「楽しむ」人を増やす。この考えをもとにした循環を設計し、まちへの愛着を育んでいきたい。そのためにいま、「まちを楽しむ体験」や、「まちで活動している人との出会い」の企画を練り上げているところです。
奥河:このみんが自らの個性を、うまく仕事とミックスさせ始めたプロジェクトだよね。それが提案内容や、まちでの人間関係のつくり方にも出ていて、プロジェクトをよりおもしろくしていると感じます。
宮本:この地域は行政・商業の動きが活発で住民主体の活動者が見えにくく、住民の方に「一緒に何かしたい」と思ってもらうには、私個人に興味をもってもらわないとダメだと感じたんです。ならば!とプライベートの話も交えて雑談しながら、まちの方々と仲良くなっていって。「このまちのどこが好き?」「なんでここで活動してるん?」とたくさん話を聞きながら、まちの未来像や企画を考えてきました。
──特にやりがいを感じるのは、どんなとき?
宮本:先日そのまちで仲良くなった方々に、私が考えるまちの未来をお話しする機会があったんです。そうしたら皆さんが、「めっちゃわかるー!」と反応をくださって。「このまちでそんなことやるんやったら、私も一緒にやるよ〜!」とおっしゃる方もいて、ああ、この企画を立ててよかった……と思いました。
私たちが描くまちの未来に、わくわく感を持ってもらえるのはすごく嬉しい。すでにまちで活動する人だけでなく、いまはただ暮らすだけの住民さんも受け入れる土壌を耕せている、と実感できると、がんばろう!と気合いが入ります。
──ほかにはどんなプロジェクトがありますか?
奥河:大阪府郊外で進行中のマンション・戸建て・商業エリア開発プロジェクトは、もともと「まちのね浜甲子園」のような、スタッフが常駐する拠点をもったエリアマネジメントをしたい、という相談から始まったものでした。
ただ実際にまちの分析をしてみると、予算規模や、まちの方々が求めるものは浜甲子園とは違うとわかって。「あまり予算はないけれど、新しい住民の方々が入ってきても従来のまちへの愛着は残していきたいし、ご近所どうしのゆるやかなつながりもほしい」という状況が見えてきました。
そこで、浜甲子園のように有償スタッフを入れて拠点を運営するような大規模な方法ではなく、「従来の自治会に替わる、“今の時代にあった新しい自治会のあり方”をつくっていこう」と提案を進めているところです。
──そのなかで最近、印象的な出来事があったとか。
奥河:対象地域はもともと田畑が広がっていて、開発によりマンションや戸建てができる場所。その地権者の方が裏の山を持っていたこともあり、先日、マンション・戸建ての購入者の方々向けにその山でたけのこ掘りイベントを行ったんですよ。
「こどもがたけのこ掘りを体験できるなら」と参加してくれた家族連れが多かったのですが、一緒に汗を流すうち、大人同士も自然と仲良くなっていきました。
新しくまちに入る方々に突然「自治会に入りたいか」と聞けば、「No」との返答が多くなりそうですが、地元の山でたけのこを掘り、将来のご近所さんと打ち解けた後、「時代にあった新しい自治会の形をつくりたくて」と話すと、「楽しみです」と共感してくれる方が多くて。
一方、たけのこ掘りを指導くださった地権者の方も、以前は新しく来る方々に少し距離を感じていたものの、今回のイベントで若い世代が一生懸命にたけのこを掘る姿を見て、「これからこんな人たちが住んでくれるんや」と喜んでくださった。
入口を丁寧に設計したことで、新しくまちに入る方、迎える側の双方に気持ちの変化が起きたことは嬉しかったです。「まちの歴史や関わってきた人の思い」を受け継ぎ、「開発に関わる思い」を「その後の暮らし」とつないでいくことは、私たちの大事な役割だと改めて感じました。
──今回は、どんな方を募集していますか?
奥河:私たちと同じ関西チームの一員として、主に関西エリアのネイバーフッドデザインを一緒に推進するメンバーを探しています。不動産業の経験は問いません。ただジャンル問わず、プロジェクト運営の経験がある方だと嬉しいですね。
どのプロジェクトもチーム体制で進めており、新しく入る方もゆくゆくはプロジェクトのメイン担当として、企画提案や進行管理などを担ってほしいと考えています。
──2人は、どんな人と働きたいですか?
宮本:HITOTOWAでの仕事は、提案型で、クライアントや周りの方々と「一緒につくっていく」がベースです。「誰かがこう言うから」ではなく、「自分はこう考える」をしっかり持って、対話できる人だと嬉しいですね。
奥河:言い換えると、「ディスカッションできる人」かもしれない。この仕事には“正解”がないので、意見交換する人数が多いほど、企画は洗練されて、よくなっていきます。だから経験や立場の差を気にせず、「企画をよりよくする」ために、どんどん意見交換ができる人がいいなと。
宮本:それぞれの意見を戦わせながら、お互いが納得できる内容に育てていく。そんな風土がありますね。
──HITOTOWAはフルリモート勤務が基本ですが、みなさんどんな働き方をしていますか?
宮本:基本的に出社はなく、社内のやりとりはリモートで、各自がプロジェクトの進行管理をしながら、自分の仕事のスケジューリングも行います。自律が必要な一方、スケジュールの自由は効きやすいので、育児など、プライベートとも調整がしやすい働き方でもありますよ。
またオンラインだけではディスカッションしきれないこともあるので、いま関西では2週間に1度、リアルで集まって作業や意見交換もしています。
奥河:加えて、プロジェクトの現場にはリアルで足を運ぶことが多いですね。ネイバーフッドデザインの性質からも、現場を訪れることは大切にしています。
──首都圏とともに動いているプロジェクトもあるそうですね。
宮本:はい、HITOTOWAではリモート勤務が基本という利点を活かし、関西チームでありながら首都圏のメンバーと進めているプロジェクトもあります。
私も、首都圏をメインとする株式会社コスモスイニシアと立ち上げた社員向け勉強会、「ジセダイ・ラボ」の事務局メンバーとして、「不動産の力で、こどもと家庭の問題を解決する」をテーマに勉強会を運営しています。
こどもの居場所や貧困、教育・体験格差、社会的養護、ヤングケアラーなど、こどもや若者を取り巻く複合的な課題の実態を学ぶことはもちろん、それを不動産やまちづくりにおいて解決するアクションを考えるという切り口も新しい挑戦で、自身もたくさんのよい刺激をもらっています。
「ジセダイ・ラボ」のワークショップ風景。オンライン講座に加え、現地視察で全国各地を訪れる機会もある。写真は、こども食堂と居場所事業を展開する「西成チャイルド・ケア・センター」の視察後、コスモスイニシア社員の方々と。
──関西チームでありながら、このプロジェクトに参画した背景は?
宮本:私がこども福祉領域に関心を持っていたこと、また子育て中であることをきっかけにアサインされました。最近はオンラインで推進可能なプロジェクトも多いので、場所を問わず、各々の興味・関心を理由にプロジェクトにアサインされることもあります。もちろん、自分から希望して入ることもできます。
──越境プロジェクトの事務局運営に、どんな魅力を感じていますか?
宮本:このプロジェクトを機にHITOTOWAの関東メンバーや他社の方々とやりとりすることが増え、考え方や視野に広がりが出てきたのは嬉しい変化のひとつですね。
勉強会の内容も、ネイバーフッドデザイン事業を行ううえで認識しておくべき、しかし日々の現場ではなかなかアプローチしきれない、こどもや若者の社会課題を深く学ぶことができる。「まちづくり」を行ううえで、多様な生活を送る方々への想像力はとても大事だと思うので、その点でも貴重な場だと思っています。
また事務局運営には、「機会のデザイン」「主体性のデザイン」など、ネイバーフッドデザインの手法を活かせると実感。自分がHITOTOWAで身につけてきたのは、広く「人との関係性をつくるデザイン」だったんだと再認識する機会にもなりました。
奥河:楽しそうに関わっているよね。他拠点のメンバーと関わることで、関西のプロジェクトに還元できていることもあると思う。HITOTOWAは少人数なこともあり、社内で「こんなことしたい」が言いやすいし、興味・関心を起点に手を挙げてチャレンジできる雰囲気がありますね。
奥河:私もこのみんも、“バランス型”よりは、個性が強めの人間だと思うんです(笑)。でもだからこそ、いろいろな個性にも寛容なはず。いろいろな個性の人が集まって、意見交換しながら、高め合って、うまく回っていくチームがつくれたらいいですね。
宮本:一人ひとりが個性豊かな分、お互いの個性を保ちつつ、かつそれぞれが歩み寄りつつ、「全員でいいバランス」がとっていけたら、おもしろいチームになるかなと。私たちと働いてみたいと思った方はぜひ、話を聞きにみてください!
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